イースター島の巨石と言えばモアイ像が有名ですよね。
かたや渋谷のモヤイ像も全国的に有名な巨石。
見た目も名前も似ている2つの石像ですが、良く調べてみると異なる特徴があるようです。
「一体何が違うのか?」
今回、その秘密を探ってみましょう!
モアイ像とは?謎多きイースター島の巨石
画像参照元:Pixabay
モアイ像とは、チリ共和国のイースター島に建つ人面の巨石。
現地イースター島で1,000体ほど見つかっており、高さは平均4~5m、重量は平均20トンという巨大なものまで存在しております。
「誰が、何のためにモアイ像を建てたのか?」
いまだはっきりしたことは解明されておらず、20世紀最大のミステリーとまで言われております。
現在までに解明されていることを別の記事でまとめておりますので、気になった方は参考にしてみてください。
ちなみに、モアイには「モ=未来、アイ=生きる」で「未来に、生きる」という意味があり、モアイ像はイースター島では守護像的な存在です。
モヤイ像とは?モアイ像似の渋谷の巨石
Photo by karitsu
モヤイ像と聞くと渋谷駅西口に設置されている、モアイ像似の人面巨石が有名ですよね(南口からの方がアクセスしやすい)。
あの忠犬ハチ公と並び、待ち合わせの目印にもよく使われております。
「でも、なぜ?渋谷に?」と不思議思われる方も多いのではないでしょうか?
そもそも、モヤイ像が渋谷にやってきた経緯は、東京都の伊豆諸島の島「新島」と関係しております。
新島は静岡と千葉の下に位置する小さな島で、離れていますが東京都の一部です。
新島の場所▼
実は、新島には石で掘られた像が実に100体ほど存在しており、この石像こそが「モヤイ像」と呼ばれるもの。
つまり、新島こそが本来のモヤイ像の故郷ということです。
新島には「抗火石(コーガ石)」という珍しい石が産出する。
軽く、また彫刻刀等で容易に加工できるという性質を持つ。この石を材料として作られたオブジェが「モヤイ像」である。
地元のアーティスト大後友市が考案したもので、新島の「モヤイの丘」など島の各地には多数のモヤイ像が存在する。
デザインも、イースター島のモアイ像を真似た形だけではなく、さまざまな形状のものがある。引用:Wikipediaのモヤイ像に関する記事より
モヤイ像のネーミングの由来
「モヤイ」という名前は、「モアイ」に日本語の動詞「催合う・最合う(モヤウ)」という言葉を掛け合わせ、「助け合う、共同作業をする、共同で使用する」という意味が込められているそうです。
ちなに、この「モヤウ」という言葉は、現在でも新島では使われているんだとか。。。
なぜ、渋谷にモヤイ像が設置されているのか?
渋谷に設置されているモヤイ像は、1980年(昭和55年)、新島の東京都移管100年を記念して新島から渋谷区へ寄贈されたものです。
花壇からにょきっと出ているシュールな顔つき、ウェーブがかった頭髪(パーマ?)が特徴的です。
ちなみに、反対側から見るとこんな感じで異なる表情を見せてくれます▼
Photo by miya-aki
渋谷のモヤイ像までのアクセス方法は?
「渋谷のモヤイ像を見たい!」という方は、モヤイ像までのアクセス方法が解説された下記の記事をご覧ください▼
モヤイ像が蒲田駅にも存在する?
モヤイ像は、渋谷だけではなく蒲田駅東口(京都大田区)にも展示されているのはご存知でしょうか?
ちなみに、新島から蒲田駅には2体のモヤイ像が寄贈されましたが、現在は1体しか展示されております。
「え?じゃあ、もう1体のモヤイ像はどこに?」
実は長い間、ひっそりと倉庫にしまわれていたようで…
それを見かねたのか、1998年に所ジョージさんが司会を務めていたテレビ番組『所的蛇足講座(ところてきだそくこうざ)』で取り上げられます。
そして、番組内で日本各地に貰い手を募集したところ、青森県深浦町への寄贈が決定。
その後、現地に無事に運ばれたモヤイ像は青森県深浦町内の観光施設「ウェスパ椿山」に設置され、観光スポットとして活躍しているようです。
よかったねモヤイ像!
(おまけ)モヤイ像はお台場にもある
さらにお台場にもモヤイ像があります。
お台場のモヤイ像も新島からやってきたものです。
【まとめ】モアイ像とモヤイ像の違い
ここまでの話から、モアイ像とモヤイ像の違いを簡単にまとめると。
イースター島の守護像「モアイ像」
日本の新島で作られた助け合いの象徴 「モヤイ像」
という様な感じになるのではないでしょうか?
違いが分かってスッキリ!!┃━┏┃
日本のモアイスポット7選
余談ですが、日本でもモアイ像が見られる場所が何か所かあります。
「モヤイ像もいいけど、やっぱりモアイ像が見たい!」なんて方は、下記の記事を参考に訪れてみては?▼